“かんなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
閑也33.3%
間也33.3%
雷鳴33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これると、わたし富札とみふだがカチンときまつて、一分いちぶ千兩せんりやうとりはぐしたやうに氣拔きぬけがした。が、ぐつたりとしてはられない。改札口かいさつぐち閑也かんなりは、もうみな乘込のりこんだあとらしい。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかし、十時四十八分發じふじよんじふはちふんはつには、まだ十分間じつぷんかんある、と見較みくらべると、改札口かいさつぐちには、らんかほで、糸崎行いとざきゆきふだかゝつて、改札かいさつのおかゝりは、はさみふたつばかり制服せいふくむねたゝいて、閑也かんなりましてらるゝ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勝負の要は間也かんなりわれ利せんと欲せば彼又利せんと欲す。我往かば彼また来る。勝負の肝要この間にあり。ゆえに吾伝の間積りと云うはくらい拍子に乗ずるを云う也。
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
いにしへの内裏には“雷鳴かんなりつぼ”といふ一舍があつて、かみなりといふと、陛下はそこへ逃げこまれた。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)