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かりうけ
尋ね出して
夫道十郎殿の惡名を
雪がせん者をと夫より心を定め
赤坂傳馬町へと引取られ同町にて
表ながらも
最狹き
孫店を
借受爰に
雨露を
持せ萬端長兵衞が世話にて
紙屑買仲間に入り又橘町の立場へも長八を同道して
行敷金を
入御膳籠鐵砲笊籠量等を
借受いくら目あつて何程といふ事を
御吟味遊ばされ
伯母の
敵御取下され候樣にと申ければ大岡殿も
道理に思はれ其後彦兵衞を
呼出されし上
其方常に立入て
懇意に致し
金銀迄借受る程の
隱居を
何故殺害に及び
剩さへ百兩の金を
達屋敷方の
普請計りにても二千兩
餘の
儲けありしとなり
然れども彼の
加賀屋長兵衞より
借請し二百兩の事は
忠八が
算盤を
隱居より
借請し事も御座りし處去る十七日右彦兵衞參り
小間物の
拂ひを買候に百
兩程入用故九十兩ばかり一
兩日借度由を
償ふには
首代と云ふ事あり
先達て其方伯母より借たる
雜物は富松町質屋六兵衞方にて五十兩
借請其金を以て小間物荷を