“かせつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
佳節30.0%
仮説20.0%
下節10.0%
仮設10.0%
假説10.0%
架設10.0%
珂雪10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤穴は、「九月九日、重陽ちょうよう佳節かせつをもって帰ってくる日ときめましょう」とこたえる。
それは病躯びょうくささえて、ともかくも此処まで生きのびてきた自分が、もはや青春の仮説かせつの外に遠くはみだしていることを意味する。前述の『親馬鹿の記』の中で、私は次のごとき感慨をもらした。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
ところ(六一)名高めいかうすにづるものなるに、これくに厚利こうりもつてせば、すはな(六二)下節かせつとせられ、しかうして卑賤ひせんとせられ、かなら棄遠きゑんせられん。
今この波瀾重畳険危な骨董世界の有様を想見そうけんするに足りるはなしをちょっと示そう。但しいずれも自分が仮設かせつしたのでない、出処しゅっしょはあるのである。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
世上の假説かせつ何ものぞ、われはたゞ窓にでゝ、よるを開き、眼にはかの一せいならびたる數字となりて
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
附近の民家を壊したり、小舟を集めて大河を貫く舟橋の架設かせつに向けられたり、軍器の手入れ、兵糧の徴発、あらゆる方面に働いていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
独り珂雪かせつのごとし、また白銀のごとし、浄満月のごとし〉、この馬王、多くの商人が羅刹女らせつにょの難に遇うを救いし話、『宇治拾遺』にも載せたり。