“かこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苛酷83.6%
苛刻6.8%
河谷4.1%
歌哭1.4%
猳国1.4%
箇国1.4%
花国1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苛酷かこくな冬が来る、恐しい日は始ったのだ。——彼は身に降りかかるものに対して身構えるように、じっとかたくなな気持で畳の上に蹲っていた。
冬日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
苛刻かこくな現実精神をかの獰猛どうもうな妖怪から、身をもって学んだわけだ、と、悟浄はふるえながら考えた。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
春になると、北上の河谷かこくのあちこちから、沢山たくさんの馬がれて来られて、の部落の人たちにあずけられます。そして、上の野原にはなされます。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
すなわチ都城ヲ距ルコト五、六里、丹羽ノ里ニ就イテ荘一区ヲ買フ。地ヲめぐツテ松ヲヱ、亭ヲソノ中ニ築キ以テ歌哭かこくノ地トナス。へんシテ万松亭トイフ。亭中ニ棋一枰いっぺい、書千巻ヲ蔵ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
土地の者はそれを猳国かこくといい、又は馬化ばかといい、あるいは※猿かくえんとも呼んでいる。
あるとき宰相さいしょうは、天子てんしさまの御用ごようつとめて手柄てがらてたので、ごほうびに大和やまと河内かわち伊賀いがの三箇国かこくいただきました。
鉢かつぎ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
先従花国賦迎春 花国かこくして春を迎えん
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)