“かけこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
駈込79.2%
駆込8.3%
馳込8.3%
翔込4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはとばかりに、若者は真蒼まっさおになって主家しゅか駈込かけこんで来たが、この時すでに娘は、哀れにも息を引取ひきとっていたとの事である。
テレパシー (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
や、其時そのときびく足代あじろおつこちて、どろうへ俯向うつむけだね。其奴そいつが、へい、あしやしてぬま駆込かけこまぬがつけものだで、畜生ちくしやうめ、今夜こんやめをつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翌朝私が眼をさますと、例の小僧がうち馳込かけこんで来て、また河岸かしのあのかしわ首縊くびくくりがある
死神 (新字新仮名) / 岡崎雪声(著)
勿論誰も手を触れず、いつ研いだ事もないのに、切味きれあじの鋭さは、月の影に翔込かけこふくろう、小春日になく山鳩は構いない。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)