“いちいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一因66.7%
一韻33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうもろちたのは、松永久秀の密使が、大坂の本願寺へ援軍をたのみに行く途中、まちがって寄手よせて佐久間信盛さくまのぶもりの陣へまぎれこみ、手もなく、捕まってしまったことが、一因いちいんである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勿論もちろんこの學問がくもん研究けんきゆう容易ようい進歩しんぽしないのも震災國しんさいこくたるの一因いちいんには相違そういないが、しかしながら地震ぢしんたいして必要ひつよう初歩しよほ知識ちしきがわが國民こくみんけてゐることが、震災しんさい擴大かくだい最大原因さいだいげんいんであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
これは文化ぶんかすゝんだくにとしては地震ぢしん見舞みまはれる機會きかいおほいからにもよるのであるが、なほ一因いちいんとして明治維新後めいじいしんご、わがくに文化開發事業ぶんかかいはつじぎよう補助者ほじよしやとして招聘しようへいした歐米人おうべいじんが、おほくは其道そのみちおい
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
仏弟子ぶつでしの法業とが、渾然こんぜんと、一つものになって、一韻いちいんかねにも、人間のよろこびが満ちあふれているように洛内の上を流れていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)