“あくねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪念83.3%
惡念16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしのぶかい悪念あくねんは石になってもほろびません。石のそばにるものは、人でもけものでもどくにあたってたおれました。みんなは殺生石せっしょうせきといって、おそれてそばへるものはありませんでした。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
あまりいい気になっているから、すこしいじめてやれと思って、処分せずに、その車を根岸台のガレージに放りこんでおいたというわけ……女の悪念あくねんってどんなものか、よくおわかりになったでしょ。
喪服 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
憎み給ふゆゑどうさいはひのあるべきやさてまた庄兵衞しやうべゑ傘谷からかさだに桂山道宅かつらやまだうたくと云醫師ありて毎日雇れ居たり此醫者隨分小金をもつたる樣子を見うけうばひ取んとこゝ惡念あくねん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
晴さんとの惡念あくねんきざしけるこそ恐ろしけれ斯て吾助はよきをりあれかしとひまうかゞひけるに喜内は何事も愼み深く其上武術に達しければなまじひに手出をなして仕損じては一大事と空敷むなしく半年餘りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
くらふの勢ひありとか寶澤は心中に偖々さて/\ばゝめがよき貨物しろものを持て居ることよ此二品を手に入て我こそ天下の落胤らくいん名乘なのつて出なば分地でもぐらゐ萬一もし極運きやくうんかなふ時はとやつと當年十一のこゝ惡念あくねん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)