トップ
>
悪念
>
あくねん
ふりがな文庫
“
悪念
(
あくねん
)” の例文
旧字:
惡念
巨大な黒いかげや、空いっぱいの白い顔の事件には、なにかしら、えたいのしれない
悪念
(
あくねん
)
がこもっているのを感じました。
妖人ゴング
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
穢
(
けが
)
れを去り
悪念
(
あくねん
)
に遠ざかり、一夜を神の前に
参籠
(
さんろう
)
することによって、団体共同の幸福が得られると思っていたことは、仏法の教えよりも、むしろ国固有の神道の方に近かった。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
わたしの
根
(
ね
)
ぶかい
悪念
(
あくねん
)
は石になってもほろびません。石のそばに
寄
(
よ
)
るものは、人でも
獣
(
けもの
)
でも
毒
(
どく
)
にあたって
倒
(
たお
)
れました。みんなは
殺生石
(
せっしょうせき
)
といって、おそれてそばへ
寄
(
よ
)
るものはありませんでした。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
あまりいい気になっているから、すこし
苛
(
いじ
)
めてやれと思って、処分せずに、その車を根岸台のガレージに放りこんでおいたというわけ……女の
悪念
(
あくねん
)
ってどんなものか、よくおわかりになったでしょ。
喪服
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
心なき黄金どくろも、四十面相の
悪念
(
あくねん
)
をにくんで、いま、最後の刑罰をくわえているかのように、見えるのでした。
怪奇四十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“悪”で始まる語句
悪
悪戯
悪口
悪寒
悪魔
悪辣
悪漢
悪罵
悪戯者
悪業