“あきびん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空壜48.7%
空罎23.1%
空瓶20.5%
明罎5.1%
明壜2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(略)店は二間間口にけんまぐちの二階造り、のきには御神燈ごじんとうさげてしお景気よく、空壜あきびんか何か知らず銘酒めいしゅあまた棚の上にならべて帳場ちょうばめきたる処も見ゆ。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
すると勝手の方でばあさんの声がした。それから牛乳配達が空罎あきびんを鳴らして急ぎ足に出て行った。うちのうちが静かなので、鋭どい代助の聴神経には善くこたえた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大革命の葡萄収穫!……その一七八九年の葡萄酒からは、もう現在では、家のあなぐらに幾本かの空瓶あきびんが残ってるのみである。
しな豆腐とうふかついでとき麥酒ビール明罎あきびん手桶てをけくゝつてつた。それでかへりの手桶てをけかるくなつたとき勘次かんじきなさけがこぼ/\とびんなかつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
角な食塩の明壜あきびんに真赤な葡萄酒のやうな髪油も入つて居た。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)