“空罎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきびん90.0%
からびん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ビールの空罎あきびんに入れられた麦湯が古い井字形せいじがたの井戸に細い綱でつるして冷やされてあった。井戸側には大きな葉の草がゴチャゴチャえている。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
すると勝手の方でばあさんの声がした。それから牛乳配達が空罎あきびんを鳴らして急ぎ足に出て行った。うちのうちが静かなので、鋭どい代助の聴神経には善くこたえた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
取っつきのしつには粗末な木地のテーブルに、ミルクの空罎からびんだのつまったのだの、ゴチャ交ぜに並べた、その横に片肱かたひじをついて
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)