『三つのなぜ（みっつのなぜ）』

ファウストは神に仕えていた。従って林檎はこういう彼にはいつも「智慧の果」それ自身だった。彼は林檎を見る度に地上楽園を思い出したり、アダムやイヴを思い出したりしていた。 しかし或雪上りの午後、ファウストは林檎を見ているうちに一枚の油画を思い出 …

著者	芥川竜之介
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「サンデー毎日　第六年第十五号」1927（昭和2）年4月1日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約6分（500文字/分）
朗読目安時間	約10分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

疾（や） 紅（くれなゐ） 匂（にほ） 竪琴（たてこと） 食物（くいもの） 等（とう） 桂枝（けいし） 暫（しばら） 沙漠（さばく） 洩（も） 漲（みなぎ） 濡（ぬ） 烈（はげ） 獅子（しし） 痩（や） 膝（ひざ） 誰（たれ） 謎（なぞ） 象牙（ぞうげ） 軽蔑（けいべつ） 駱駝（らくだ） 鳴（な） 愛撫（あいぶ） 具（そな） 凄（すご） 勿（なか） 咎（とが） 唯（ただ） 噛（か） 坐（すわ） 妃（きさき） 孔雀（くじゃく） 忽（たちま） 林檎（りんご） 憂鬱（ゆううつ） 抱（いだ） 拡（ひろ） 拷問（ごうもん） 掻（か） 敬虔（けいけん） 時宜（じぎ） 智慧（ちえ） 佇（たたず）