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魍魎
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まうりやう
ふりがな文庫
“
魍魎
(
まうりやう
)” の例文
寢苦
(
ねぐるし
)
い
思
(
おも
)
ひの
息
(
いき
)
つぎに
朝戸
(
あさど
)
を
出
(
で
)
ると、あの
通
(
とほ
)
り
暴
(
あ
)
れまはつたトタン
板
(
いた
)
も
屋根板
(
やねいた
)
も、
大地
(
だいち
)
に、ひしとなつてへたばつて、
魍魎
(
まうりやう
)
を
跳
(
をど
)
らした、ブリキ
罐
(
くわん
)
、
瀬戸
(
せと
)
のかけらも
影
(
かげ
)
を
散
(
ち
)
らした。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おほみそかは
大薩摩
(
おほざつま
)
の、もの
凄
(
すご
)
くも
又
(
また
)
可恐
(
おそろ
)
しき、
荒海
(
あらうみ
)
の
暗闇
(
やみ
)
のあやかしより、
山寺
(
やまでら
)
の
額
(
がく
)
の
魍魎
(
まうりやう
)
に
至
(
いた
)
るまで、
霙
(
みぞれ
)
を
錬
(
ね
)
つて
氷
(
こほり
)
を
鑄
(
い
)
つゝ、
年
(
とし
)
の
瀬
(
せ
)
に
楯
(
たて
)
を
支
(
つ
)
くと
雖
(
いへど
)
も、
巖間
(
いはま
)
の
水
(
みづ
)
は
囁
(
さゝや
)
きて、
川端
(
かはばた
)
の
辻占
(
つじうら
)
に
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“魍魎”の解説
魍魎(もうりょう・みずは)または罔両、罔象は、山や川、木や石などの精や、墓などに住む物の怪または河童などさまざまな妖怪の総称。
日本では水神を意味する「みずは」と訓じ、この語は他に「水波」「美豆波」「弥都波」などさまざまな漢字で表記される。→ミヅハノメ
(出典:Wikipedia)
魍
漢検1級
部首:⿁
18画
魎
漢検1級
部首:⿁
18画