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髭面
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ひげづら
ふりがな文庫
“
髭面
(
ひげづら
)” の例文
かれらが生い立った武蔵野の
芒
(
すすき
)
をそのままという
髭面
(
ひげづら
)
をそらせて、坂東声を遠慮
会釈
(
えしゃく
)
もなしに振り立てるいわゆる「
猛者
(
もさ
)
」の巣窟である中に
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
百日の
秘結
(
ひけつ
)
をいっぺんに下したような朗々寛々たる身構えになり、肥えた
赭
(
あか
)
い
髭面
(
ひげづら
)
もにわかに活気を帯びてきた。
艶妖記:忍術千一夜 第一話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
岩吉の
髭面
(
ひげづら
)
が、お鳥の頬とすれすれに、息と息とが絡み合って居ることさえ稀では無かったのです。
裸身の女仙
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それとなく辺りを
窺
(
うかが
)
うと、この室内には一行六人の外に彼等を連れてきた
逞
(
たくま
)
しい
髭面
(
ひげづら
)
の番人が一人、そのほかにこの工場の人らしい職工ズボンを
履
(
は
)
いた男が三人いて
東京要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かう
云
(
い
)
ひ
續
(
つづ
)
けて、
高岡軍曹
(
たかをかぐんそう
)
はやがて
詞
(
ことば
)
を
途切
(
とぎ
)
つたが、それでもまだ
賞
(
ほ
)
め
足
(
た
)
りなかつたのか、モシヤモシヤの
髭面
(
ひげづら
)
をいきませて、
感
(
かん
)
に
餘
(
あま
)
つたやうに
中根
(
なかね
)
二
等卒
(
とうそつ
)
の
顏
(
かほ
)
を
見詰
(
みつ
)
めた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
憔悴
(
やつれ
)
切った
髭面
(
ひげづら
)
を並べて、船室に頬杖突きながら、舷窓越しに逆巻く潮流の壮観さに見惚れていたのであったが、この潮流の中へ捲き込まれてみて初めて、世界の航海者が
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
五町にいた水戸中学の津川五郎子、非常なヘビーを出して遥か先頭に進み、続いて髯将軍、羅漢将軍等、
髭面
(
ひげづら
)
抱えてスタコラ走って
行
(
ゆ
)
く有様は、全く正気の
沙汰
(
さた
)
とは思われず
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
あるいはいいのか
拙
(
まず
)
いのかわからぬが多少下手に近い絵の前へ立った時、ややこしい絵だとも評するし、
髭面
(
ひげづら
)
の気ぶしょうな男の顔を見てややこしい顔してますといったりする。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
髭
漢検準1級
部首:⾽
15画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“髭”で始まる語句
髭
髭髯
髭剃
髭男
髭籠
髭武者
髭侍
髭先
髭越
髭草