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香
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こうば
ふりがな文庫
“
香
(
こうば
)” の例文
客「イヤ、モー控えましょう。そんなに戴くと胃吉や腸蔵がどんなに怒るか知れません、だがしかし大層好い匂いがしますな、非常に
香
(
こうば
)
しくってさも
美味
(
おいし
)
そうな匂いが」
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
……
天麩羅
(
てんぷら
)
とも、
蕎麦
(
そば
)
とも、焼芋とも、
芬
(
ぷん
)
と塩煎餅の
香
(
こうば
)
しさがコンガリと鼻を突いて、袋を持った手がガチガチと震う。
近飢
(
ちかがつ
)
えに、冷い汗が
垂々
(
たらたら
)
と身うちに流れる堪え難さ。
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ぬけろじの中程が恰度、
麺包屋
(
ぱんや
)
の裏になっていて、今二人が通りかけると、戸が少し
開
(
あい
)
て居て、内で麺包を
製造
(
つく
)
っている処が能く見える。其
焼
(
やき
)
たての
香
(
こうば
)
しい
香
(
におい
)
が
戸外
(
そと
)
までぷんぷんする。
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
秋立つや
白湯
(
さゆ
)
香
(
こうば
)
しき
施薬院
(
せやくいん
)
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「ほれ、——諸国、旅をして存じております。砂浜から、ひょっこりひょっこりと出る芋づるの奴より、この……山の松露が、それこそ真に
香
(
こうば
)
しい露の凝ったので、いわば松の樹の
精根
(
しょうこん
)
でがしてな。」
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「ぼんとして、ぷんと、それ、
香
(
こうば
)
しかろ。」
小春の狐
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“香”の解説
香(こう、en: incense)とは、本来、伽羅、沈香、白檀などの天然香木の香りをさす。そこから線香、焼香、抹香、塗香等の香り、またこれらの総称として用いられる。お香、御香ともいう。
(出典:Wikipedia)
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
“香”を含む語句
香花
香物
名香
香気
薫香
香油
香料
鬱金香
麝香
芳香
香水
茴香
香炉
沈香
涙香
香煎
香箱
香染
香具
香山
...