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飯台
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はんだい
ふりがな文庫
“
飯台
(
はんだい
)” の例文
旧字:
飯臺
欅
(
けやき
)
のまあたらしい
飯台
(
はんだい
)
をとりまいて徳利をはや三十本。小鉢やら丼やら、ところも
狭
(
せ
)
におきならべ、無闇に景気をつけている。
顎十郎捕物帳:21 かごやの客
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
今し方工場から帰つたばかりの嘉吉は、いつもの癖で仕事着のまゝ
円
(
まる
)
い
飯台
(
はんだい
)
の一方に場広くあぐらに
据
(
す
)
わつて、もうがつ/\やらかしてゐた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
三
間
(
げん
)
に五間くらいの土間に、
飯台
(
はんだい
)
が二た側、おのおの左右に作り付けの腰掛が据えられ、
蒲
(
がま
)
で編んだ
円座
(
えんざ
)
が二尺ほどの間隔をとって置いてある。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「浩二が捉まり歩きをする時分には困ったよ。
飯台
(
はんだい
)
へかかったと思うと、いきなり斯う両手で泳ぐようにして、お茶碗でも何でも皆ひっくりかえしてしまうんだもの」
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
箪笥
(
たんす
)
一本買えず、ただ、鍋、釜、バケツ、水がめ、米とぎ桶、
飯台
(
はんだい
)
、箸、茶瓶、などというような、まったく、食うに必要な、最小限度のものばかり、新夫婦のくるまって寝る蒲団も
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
そこへ、亭主が、お
焦
(
こ
)
げの御飯を塩にぎりにして、一杯ずつの味噌汁をつけ、奥から持ってきて
飯台
(
はんだい
)
にのせると、角兵衛獅子のお三輪乙吉、いつもだけの小銭を出して、すぐ、ムシャとふるいつく。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
茣蓙
(
ござ
)
か、
囲炉裏
(
いろり
)
か、
飯台
(
はんだい
)
か。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「年に一度か二度のこったが」脇のほうの
飯台
(
はんだい
)
で職人ふうの、中年の男二人が、飲みながら話していた
へちまの木
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
作次は壁際に並べた
飯台
(
はんだい
)
の端に、独りはなれて腰を掛け、突出しの小皿を二つ前にしたまま、ゆっくりした手つきで飲んでいた。年は三十六七、
膏
(
あぶら
)
けのぬけた灰色の顔に、眼と頬が落ち
窪
(
くぼ
)
んでいた。
おさん
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“飯台”の意味
《名詞》
複数の者が並んで食事をする台。
寿司桶。
(出典:Wiktionary)
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“飯”で始まる語句
飯
飯櫃
飯事
飯田町
飯炊
飯粒
飯焚
飯田
飯盛
飯屋