風采ふう)” の例文
帽子あたまも靴も艶々てらてらと光る、三十ばかりの、しかるべき会社か銀行で当時若手のけものといった風采ふう
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、見た処は芸妓げいしゃ内証歩行ないしょあるきという風だから、まして女優の、忍びの出、と言っても風采ふう
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、見たところ芸妓げいしゃ内証歩行ないしょあるきと云ふ風だから、まして女優の、忍びの出、と言つても風采ふう
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
山家やまがものには肖合にあはぬ、みやこにもまれ器量きりやうはいふにおよばぬが弱々よわ/\しさうな風采ふうぢや、せなかながうちにもはツ/\と内証ないしよう呼吸いきがはづむから、ことはらう/\とおもひながら、れい恍惚うつとり
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
透間すきまのない人立ひとだちしたが、いずれも言合せたように、その後姿を見送っていたらしいから、一見赤毛布あかげっとのその風采ふうで、あわただしく(居る、)と云えば、くだんおんな吃驚びっくりした事は、往来ゆききの人の
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山家やまがの者には肖合にあわぬ、都にもまれな器量はいうにおよばぬが弱々しそうな風采ふうじゃ、背中を流すうちにもはッはッと内証ないしょ呼吸いきがはずむから、もう断ろう断ろうと思いながら、例の恍惚うっとり
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「どんな風采ふうをしている。」と声をひそめると。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)