領主りやうしゆ)” の例文
百石ひやくこくでも別當べつたうはこの土地とち領主りやうしゆで、御前ごぜんばれてゐた。した代官だいくわんがあつて、領所りやうしよ三ヶそん政治せいぢつてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
斯の如く賞罰しやうばつ夫々仰せ付られ其日のちやうはてにける之より傳吉夫婦は晴天白日せいてんはくじつの身となりしのみか領主りやうしゆより帶刀たいたう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さては去年の病鶴びやうかくおんむくはんため異国ゐこくよりくはえきたりしならん、何にもあれいとめづらしき稲なりとて領主りやうしゆたてまつりけるに、しばらくとゞめおかれしのちそのまゝあるじにたまはり
同道なし古郷こきやう水呑村へ立歸り夫より直に當時の名主なぬし惣左衞門方へ九郎兵衞同道にて參りければ惣左衞門は昔より九郎兵衞と相口あひくち早速さつそく領主りやうしゆ役場やくばへ申立歸村の儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さては去年の病鶴びやうかくおんむくはんため異国ゐこくよりくはえきたりしならん、何にもあれいとめづらしき稲なりとて領主りやうしゆたてまつりけるに、しばらくとゞめおかれしのちそのまゝあるじにたまはり
架渡かけわた領主りやうしゆ稻葉家の普請ふしんにて今日公卿方此橋を御通行あるにより同家より警固けいごの人數嚴重に御道筋おみちすぢ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
文化のはじめ大雪の時高田の市中(町のながさ一リにあまる)雪にうづまりて闇夜あんやのごとく、昼夜ちうやをわかたざる事十余日、市中ともしびの油つきて諸人難義せしに、御領主りやうしゆより家毎に油をたまひし事ありき。
文化のはじめ大雪の時高田の市中(町のながさ一リにあまる)雪にうづまりて闇夜あんやのごとく、昼夜ちうやをわかたざる事十余日、市中ともしびの油つきて諸人難義せしに、御領主りやうしゆより家毎に油をたまひし事ありき。