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雜
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まじ
ふりがな文庫
“
雜
(
まじ
)” の例文
新字:
雑
斷崖の一隅に
龕
(
がん
)
の形をなしたる低き岸あり。灌木
疎
(
まばら
)
に生じて、深紅の花を開ける草之に
雜
(
まじ
)
れり。岸邊には一隻の帆船を繋げるを見る。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
震災前、即ち改築前の大學の庭には此草が毎年繁茂して、五月なかばには紅緑の粒を
雜
(
まじ
)
へた可憐な花の穗が夕映のくさむらに目立つた。學生として僕ははやく此草の存在に注意した。
すかんぽ
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
荒野
(
あれの
)
の吐息
雜
(
まじ
)
り、夕されば風
戰
(
そよ
)
ぐ
高木
(
かうぼく
)
の
搖
(
ゆる
)
ぎも加はるその
聲
(
こゑ
)
よりも繁きは
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
さうです?——
雜
(
まじ
)
りけのない
粗金
(
あらがね
)
が
汚
(
きたな
)
い
鐵屎
(
かなくそ
)
よりも遙かにいゝよ。あなたは私を疑つてるやうですね。私は自分を疑つてはゐない。私は、自分の目的が何か、
動機
(
どうき
)
が何かといふことは知つてゐます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
下界人間に
雜
(
まじ
)
はりては、望の生ける泉なり。
びるぜん祈祷
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
解
(
ほぐ
)
し難くうち
雜
(
まじ
)
りたる
群集
(
ぐんしふ
)
の
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
媼さらば其男を喚び返して得させむとてテレザが髮とジユウゼツペが髮とを結び合せて、銅の器に入れ、藥草を
雜
(
まじ
)
へて煮き。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
義太夫聲に
雜
(
まじ
)
る
實
(
じつ
)
の女の鼻がかる音聲で「これまで居たのがお身のあだ……」と云ひながら輕く右手の扇子で左の掌を打ち、膝の上に身を立たせるやうにして目を不定につぶりながら
京阪聞見録
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
ほそりゆき、
雜
(
まじ
)
りけち
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
低階の調に
雜
(
まじ
)
る
軟
(
やはらか
)
なる天使の聲は、男の胸よりも出でず、女の胸よりも出でず、こは天上より來れるなり。こは天使の涙の解けて旋律に入りたるなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
雜
部首:⾫
18画
“雜”を含む語句
雜談
雜草
紛雜
混雜
雜木
雜然
雜巾
雜沓
亂雜
雜作
無雜作
薪雜棒
雜煮
雜用
雜音
惡口雜言
雜多
雜具
東京人類學會雜誌
雜炊
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