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雑念
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ぞうねん
ふりがな文庫
“
雑念
(
ぞうねん
)” の例文
旧字:
雜念
「…………」無我になろうとする、無想の境にはいろうとする、写経の一字一字に、筆の穂に、あらゆる精をこめて——
雑念
(
ぞうねん
)
を捨てて——
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今もその時の空の美しさを忘れない。そして見ると、善にせよ悪にせよ人の精神凝って
雑念
(
ぞうねん
)
の無い時は、外物の印象を受ける力もまた強い者と見える。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
脂肪の焼ける匂ひや、ものゝ煮こぼれる音や、煙りの中に、私は暫くの間
雑念
(
ぞうねん
)
を忘れて立働く。
脱殻
(新字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
つまりこれは一
心
(
しん
)
不乱
(
ふらん
)
に
神様
(
かみさま
)
を
念
(
ねん
)
じ、
神様
(
かみさま
)
と
自分
(
じぶん
)
とを一
体
(
たい
)
にまとめて
了
(
しま
)
って、
他
(
ほか
)
の一
切
(
さい
)
の
雑念
(
ぞうねん
)
妄想
(
もうそう
)
を
払
(
はら
)
いのける
工夫
(
くふう
)
なのであるが、
実地
(
じっち
)
に
行
(
や
)
って
見
(
み
)
ると、これは
思
(
おも
)
いの
外
(
ほか
)
に
六ヶ
(
むつか
)
しい
仕事
(
しごと
)
で
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
役人である、代官である、父である、そうした
雑念
(
ぞうねん
)
も無用じゃ。ただ、こう
掌
(
て
)
をあわせ、念仏をお
称
(
とな
)
えあるがよい。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
(——牛のかわりに、この中へ入っていたら、
暢気
(
のんき
)
であろうな。おれのように、なかなか
雑念
(
ぞうねん
)
も
煩悩
(
ぼんのう
)
も捨てられない奴は、それがいちばん
解脱
(
げだつ
)
の近道かも知れないぞ)
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“雑念”の意味
《名詞》
雑念(ざつねん、仏教:ぞうねん)
あることに精神を集中したりするのに邪魔となる余計な思考のこと。
(出典:Wiktionary)
雑
常用漢字
小5
部首:⾫
14画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“雑”で始まる語句
雑
雑沓
雑巾
雑魚
雑木
雑鬧
雑作
雑誌
雑言
雑人