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隠宅
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いんたく
ふりがな文庫
“
隠宅
(
いんたく
)” の例文
旧字:
隱宅
そして
間
(
ま
)
もなく、
私
(
わたくし
)
の
住宅
(
すまい
)
として、
海
(
うみ
)
から二三
丁
(
ちょう
)
引込
(
ひっこ
)
んだ、
小高
(
こだか
)
い
丘
(
おか
)
に、
土塀
(
どべい
)
をめぐらした、ささやかな
隠宅
(
いんたく
)
を
建
(
た
)
ててくださいました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
でも、根気よく、構えのいい武家屋敷や、でなければ、豪家の
隠宅
(
いんたく
)
——
蔵前
(
くらまえ
)
の
札差
(
ふださし
)
——そんな所を、よって持ちあるいた。
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
路地の最も長くまた最も錯雑して、恰も迷宮の観あるは
葭町
(
よしちやう
)
の芸者家町であらう。路地の内に
蔵造
(
くらづくり
)
の質屋もあれば
有徳
(
うとく
)
な人の
隠宅
(
いんたく
)
らしい板塀も見える。
路地
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
路地の最も長くまた最も錯雑して、あたかも迷宮の観あるは
葭町
(
よしちょう
)
の芸者家町であろう。路地の内に
蔵造
(
くらづくり
)
の質屋もあれば
有徳
(
うとく
)
な人の
隠宅
(
いんたく
)
らしい板塀も見える。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
神
(
かみ
)
さまはしばし
考
(
かんが
)
えていられたが、とうとう
私
(
わたくし
)
の
願
(
ねが
)
いを
容
(
い
)
れて、あの
諸磯
(
もろいそ
)
の
隠宅
(
いんたく
)
の
一
(
ひ
)
と
間
(
ま
)
に
横
(
よこ
)
たわったままの、
私
(
わたくし
)
の
遺骸
(
いがい
)
をまざまざと
見
(
み
)
せてくださいました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
大川端から西へ入ってすぐの町中で、この矢の倉の米沢町に老夫婦は
暫
(
しば
)
しの
隠宅
(
いんたく
)
を構えていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
隠
常用漢字
中学
部首:⾩
14画
宅
常用漢字
小6
部首:⼧
6画
“隠”で始まる語句
隠
隠匿
隠岐
隠蔽
隠密
隠袋
隠家
隠居
隠遁
隠棲