“いんたく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隠宅71.4%
隱宅14.3%
飲啄14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも、根気よく、構えのいい武家屋敷や、でなければ、豪家の隠宅いんたく——蔵前くらまえ札差ふださし——そんな所を、よって持ちあるいた。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かの殿の内君とならば向河岸に隱宅いんたくてゝとのぞむは、あながち河向ひの唄女うたひめらが母親達のみの夢想にもあらぬぞかし。
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
然レドモ東西隔絶スルコト千里余ナリ。ノ羽族ノ序ヲヒ影ヲつらネテ飲啄いんたく相離ルヽコトナキガ如クナルコト能ハズ。悲ミ中ヨリ生ジ老涙さいニ交ル。コレガタメニ竟夕きょうせきやすカラズ。坐シテ以テあしたヲ待ツ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)