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陷
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おと
ふりがな文庫
“
陷
(
おと
)” の例文
新字:
陥
罪
(
つみ
)
に
陷
(
おと
)
し入んと計り
闇
(
くら
)
き夜に昌次郎と
兩人
(
ふたり
)
にて男女を
殺
(
ころ
)
し悴娘の着類を
着
(
きせ
)
兩人の首を
切
(
きつ
)
て川へ流せし
趣
(
おもむ
)
き最早兩人より
白状
(
はくじやう
)
に及びしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「でも、私は、間違つて罪に
陷
(
おと
)
されたんですもの。先生、あなたも、他の人たちも、みんな、今は私を惡者だと思つてゐらつしやるわ。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
こんな娘を、こんな境遇に
陷
(
おと
)
し込んだ、貧苦か逆境か、兎も角容易ならぬ物の間違ひに、八五郎はフト暗い氣持になります。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あはよくば孫八を罪に
陷
(
おと
)
す氣で紙入なんか庭へ捨てて置いたんだが、それがいけなければ、時計を搜し出すのを手柄に
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
罪
(
つみ
)
に
陷
(
おと
)
さんと計りし事
鏡
(
かゞみ
)
に
懸
(
かけ
)
て寫が如し重々不屆の次第
明白
(
めいはく
)
に申立ろと
大音
(
だいおん
)
に云るゝを憑司は
恐
(
おそ
)
れず傳吉が申するのみを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
私の父も兄のロウランドも、このことはすつかり知つてゐたのです。けれども二人は三萬
磅
(
ポンド
)
に目がくれて、一緒になつて、私を
陷
(
おと
)
し
入
(
い
)
れたのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
義兄の甚五兵衞を
無慘
(
むざん
)
に殺して、その罪を甥の彦太郎になすりつけ、今度は專三郎を殺して、お筆を罪に
陷
(
おと
)
さうとした。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其方儀
重
(
おも
)
き
役儀
(
やくぎ
)
を
勤
(
つとめ
)
ながら
賄賂
(
まいない
)
を
取
(
とり
)
邪
(
よこしま
)
の
捌
(
さばき
)
をなし
不吟味
(
ふぎんみ
)
の上傳吉を無體に
拷問
(
がうもん
)
に掛無實の罪に
陷
(
おと
)
し役儀を
失
(
うしな
)
ふ
條
(
でう
)
不屆に付
繩附
(
なはつき
)
の
儘
(
まゝ
)
主人遠江守へ下さる
間
(
あひだ
)
家法
(
かはふ
)
に行ひ候
樣
(
やう
)
留守居へ申渡す
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「お前は伊勢屋を賀奈女殺しの罪に
陷
(
おと
)
したら死んだ娘のお今が歎くだらうと氣が付かなかつたのか。——お前の娘乍ら、伊勢屋の女房は貞女だつた」
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お富の
辛辣
(
しんらつ
)
な舌は、斯うして内儀のお常と妹娘のお糸を、疑惑の渦の中に
陷
(
おと
)
し込んで行くのです。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「近頃御府内を荒し廻つて居る泥棒の木枯傳次を、うまい具合に
罠
(
わな
)
に
陷
(
おと
)
して、三度までも向柳原の袋路地に追ひ込んだが、三度共路地の中で消えてなくなつたといふんだ」
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「家の中に居る伜に疑ひをきせ度くなかつたのと、一つは宗次郎を罪に
陷
(
おと
)
さうとしたのだ」
銭形平次捕物控:217 歎きの幽沢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「石田樣、驚いてはいけません、貴方樣を罪に
陷
(
おと
)
す爲でした」
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一緒に人殺しの罪に
陷
(
おと
)
さうとしたのだ
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
陷
部首:⾩
11画
“陷”を含む語句
陷入
陷穽
陷沒
缺陷
陷落
陷込
陷穴