間拔まぬけ)” の例文
新字:間抜
婆樣ばあさん上方者かみがたものですよ、ツルリンとしたかほ何處どつかに「間拔まぬけ狡猾かうくわつ」とでもつたやうなところがあつて、ペチヤクリ/\老爺ぢいさん氣嫌きげんとつましたね。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
間拔まぬけのたかい大人おとなのやうなつらをして團子屋だんごや頓馬とんまが、かしらもあるものか尻尾しつぽ尻尾しつぽだ、ぶた尻尾しつぽだなんて惡口あくこうつたとさ、らあ其時そのとき束樣ぞくさまへねりんでたもんだから
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
取て投付々々なげつけ/\アレ/\くづやがきつねばかされた間拔まぬけヤイ腐脱ふぬけヤイと惡口しながら猶も石を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)