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鉱
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あらがね
ふりがな文庫
“
鉱
(
あらがね
)” の例文
旧字:
鑛
二人ともばつが悪くなって、差し向いで
胡坐
(
あぐら
)
をかいたまま、黙っていた。その時次の
作事場
(
さくじば
)
で
鉱
(
あらがね
)
を
敲
(
たた
)
く音がかあんかあん鳴った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
赤裸
(
まはだか
)
の
男子
(
おのこ
)
むれゐて
鉱
(
あらがね
)
のまろがり砕く
鎚
(
つち
)
うち
揮
(
ふり
)
て
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
隠
(
こも
)
らひぬ、
鉱
(
あらがね
)
と
石
(
いはほ
)
との
隙
(
ひま
)
埋
(
うづ
)
もれ。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
猶
(
なほ
)
鉱
(
あらがね
)
のままなりき。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
例えば
鉱
(
あらがね
)
のように種々な異分子を含んだ自然物でなくって純金と云ったように精錬した忠臣なり孝子なりを意味しております。
文芸と道徳
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
鉱
(
あらがね
)
を
叩
(
たた
)
いているのが聞えたんで、それじゃやっぱり安心なのかと、不審のあまりこの質問を起して見たんである。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
独乙
(
ドイツ
)
のフェヒナーは十九世紀の中頃すでに地球その物に意識の存すべき
所以
(
ゆえん
)
を説いた。石と土と
鉱
(
あらがね
)
に霊があると云うならば、有るとするを
妨
(
さまた
)
げる自分ではない。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「穴だよ。——
鉱
(
あらがね
)
を
抛
(
ほう
)
り込んで、
纏
(
まと
)
めて下へ
降
(
さ
)
げる穴だ。鉱といっしょに抛り込まれて見ねえ……」
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鉱
常用漢字
小5
部首:⾦
13画
“鉱”を含む語句
鉱石
鉱山
鉱泉
鉱滓
鉱物
熔鉱炉
鉱夫
鉱物質
粗鉱
鉱車
探鉱
藍銅鉱
荒鉱
鉱山掘夫
磁鉄鉱
鉱脈
鎔鉱炉
溶鉱炉
鉱気
黄銅鉱
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