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通學
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つうがく
日を
久しく
煩つたり、
雨が
降續いたり、
窮境目も
當てられない
憂目に
逢ふなんどの
場合には、
教師の
情で
手當の
出ることさへある、
院といふが
私立の
幼稚園をかねた
小學校へ
通學するので。
これは
界隈の
貧民の
兒で、つい
此の
茗荷谷の
上に
在る、
補育院と
稱へて
月謝を
取らず、
時とすると、
讀本、
墨の
類が
施に
出て、
其上、
通學する
兒の、
其の
日暮しの
親達、
父親なり、
母親なり