“迷兒(まひご)” の例文
新字:迷児
ことの起原(おこり)といふのは、醉漢(ゑひどれ)でも、喧嘩(けんくわ)でもない、意趣斬(いしゆぎり)でも、竊盜(せつたう)でも、掏賊(すり)でもない。六(むつ)ツばかりの可愛(かはい)いのが迷兒(まひご)になつた。
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何(なあ)に、大丈夫氣をつけてさへ歩けば、何處まで行つたつて迷兒(まひご)になんかなりやしませんよ。角の勸工場と家の看板さへ知つてりや。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「何んだ、大變が迷兒(まひご)にでもなつたのか、相變らず騷々しい野郎だ」
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
憐(あはれ)み給へ、食事の時に迷兒(まひご)となりしやうなる目付(めつき)を。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
迷兒(まひご)は悲(かなし)さが充滿(いつぱい)なので、そんなことには氣(き)がつきやしないんだらう、巡査(じゆんさ)にすかされて、泣(な)いちやあ母樣(おつかさん)が來(き)てくれないのとばかり思(おも)ひ込(こ)んだので
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その飼犬(かひいぬ)ではないらしいが、毛色(けいろ)の好(い)い、耳(みゝ)の垂(た)れた、すらつとしたのが、のつそり、うしろについてたが、皆(みんな)で、がや/\いつて、迷兒(まひご)にかゝりあつて、うつかりしてる隙(ひま)に
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)