“まひご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
迷兒66.7%
迷子33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何んだ、大變が迷兒まひごにでもなつたのか、相變らず騷々しい野郎だ」
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
あはれみ給へ、食事の時に迷兒まひごとなりしやうなる目付めつきを。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
迷子まひごだからさがしたでせう」と三四郎は矢張り前説を主張した。すると美禰子は、なほ冷やかな調子で
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今度は女の方から、迷子まひごでも探すやうにして、一層朗かに手を拍つた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「矢っ張り場所がわるいんだ」と野々宮がいふ。男は二人ふたりで笑つた。団子坂のうへると、交番の前へ人が黒山くろやまの様にたかつてゐる。迷子まひごはとう/\巡査の手に渡つたのである。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しばらくすると一人ひとり迷子まひごに出逢つた。七つ許りの女の子である。きながら、人のそでしたを右へつたり、左りへ行つたりうろ/\してゐる。御ばあさん、御ばあさんと無暗に云ふ。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)