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迦具土
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かぐつち
ふりがな文庫
“
迦具土
(
かぐつち
)” の例文
私はふいと、中學生の時分に、「
迦具土
(
かぐつち
)
」と云ふ服部
躬治
(
みはる
)
の歌集の中で讀んだことのある一首の歌を想ひ起して、それを口のうちで繰り返した。———
二月堂の夕
(旧字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
殺さえたまひし
迦具土
(
かぐつち
)
の神の頭に成りませる神の名は、
正鹿山津見
(
まさかやまつみ
)
の神
七
。次に胸に成りませる神の名は、
淤縢山津見
(
おとやまつみ
)
の神。次に腹に成りませる神の名は、
奧山津見
(
おくやまつみ
)
の神。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
殆
(
ほとん
)
ど
形容
(
けいよう
)
の
出來
(
でき
)
ない
音
(
おと
)
が
響
(
ひゞ
)
いて、
炎
(
ほのほ
)
の
筋
(
すぢ
)
を
蜿
(
うね
)
らした
可恐
(
おそろし
)
い
黒雲
(
くろくも
)
が、
更
(
さら
)
に
煙
(
けむり
)
の
中
(
なか
)
を
波
(
なみ
)
がしらの
立
(
た
)
つ
如
(
ごと
)
く、
烈風
(
れつぷう
)
に
駈𢌞
(
かけまは
)
る!……あゝ
迦具土
(
かぐつち
)
の
神
(
かみ
)
の
鐵車
(
てつしや
)
を
驅
(
か
)
つて
大都會
(
だいとくわい
)
を
燒亡
(
やきほろぼ
)
す
車輪
(
しやりん
)
の
轟
(
とゞろ
)
くかと
疑
(
うたが
)
はれた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
かれその神避りたまひし伊耶那美の神は、出雲の國と
伯伎
(
ははき
)
の國との堺なる
比婆
(
ひば
)
の山
四
に
葬
(
をさ
)
めまつりき。ここに伊耶那岐の命、
御佩
(
みはかし
)
の
十拳
(
とつか
)
の劒
五
を拔きて、その子
迦具土
(
かぐつち
)
の神の
頸
(
くび
)
を斬りたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
またの名は
火
(
ほ
)
の
炫毘古
(
かがびこ
)
の神といひ、またの名は
火
(
ほ
)
の
迦具土
(
かぐつち
)
の神といふ。この子を生みたまひしによりて、
御陰
(
みほと
)
やかえて
病
(
や
)
み
臥
(
こや
)
せり。たぐり
一〇
に
生
(
な
)
りませる神の名は
金山毘古
(
かなやまびこ
)
の神。次に
金山毘賣
(
かなやまびめ
)
の神。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
迦
漢検準1級
部首:⾡
9画
具
常用漢字
小3
部首:⼋
8画
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
“迦具”で始まる語句
迦具漏
迦具夜