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轟
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ぐわう
ふりがな文庫
“
轟
(
ぐわう
)” の例文
裏の林は鳴つて、枝と枝との触れる音、葉と葉とのすれる音が一つにかたまつて
轟
(
ぐわう
)
と言ふ音を立てた。空は墨を流したやうに暗かつた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
程なく列車が
轟
(
ぐわう
)
と音を立てて松川の鉄橋に
差
(
さし
)
かかると、
窓外
(
そと
)
を眺めて黙つてゐた吉野は
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
支
(
つか
)
へて、
堅
(
かた
)
く
食入
(
くひい
)
つて、
微
(
かす
)
かにも
動
(
うご
)
かぬので、はツと
思
(
おも
)
ふと、
谷々
(
たに/″\
)
、
峰々
(
みね/\
)
、
一陣
(
いちぢん
)
轟
(
ぐわう
)
!と
渡
(
わた
)
る
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
に
吃驚
(
びつくり
)
して、
數千仞
(
すうせんじん
)
の
谷底
(
たにそこ
)
へ、
眞倒
(
まつさかさま
)
に
落
(
お
)
ちたと
思
(
おも
)
つて、
小屋
(
こや
)
の
中
(
なか
)
から
轉
(
ころ
)
がり
出
(
だ
)
した。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
轟
(
ぐわう
)
轟と頭上に下に
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
轟
(
ぐわう
)
といふ音、ザアと降る音、それがあとからあとへと続いてやつて来た。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
轟
漢検準1級
部首:⾞
21画
“轟”を含む語句
轟々
轟然
轟音
轟沈
踏轟
轟雷雄
喧轟
轟炸音
喧騒轟々
轟鐵夫君
轟郷右衛門
轟轟
轟落轟落
轟煙
胸轟
轟渡
轟家
轟天雷
轟大尉
轟四郎
...