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躍起
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やつき
ふりがな文庫
“
躍起
(
やつき
)” の例文
古道具屋の伊三松は
躍起
(
やつき
)
となつて抗議するのです。三十五六の不景氣な男で、これが美しいお吉の兄とはどうしても思へません。
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
でも
此様
(
こん
)
な
筈
(
はず
)
では無かツたがと、
躍起
(
やつき
)
となツて、
行
(
や
)
る
點
(
とこ
)
まで
行
(
や
)
ツて
見
(
み
)
る、
我慢
(
がまん
)
で行ツて見る。
仍且
(
やツぱり
)
駄目
(
だめ
)
だ。
頭
(
てん
)
で
調子
(
てうし
)
が出て來ない。
揚句
(
あげく
)
に
草臥
(
くたび
)
れて了ツて、
悲観
(
ひくわん
)
の
嘆息
(
ためいき
)
だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『ひ、ひ、
卑怯者
(
ひけふもの
)
!。』と
私
(
わたくし
)
は
躍起
(
やつき
)
になつた、
此處
(
こゝ
)
には
春枝夫人
(
はるえふじん
)
の
如
(
ごと
)
き
殊勝
(
けなげ
)
なる
女性
(
によせう
)
もあるに、
彼
(
かれ
)
船長
(
せんちやう
)
の
醜態
(
しうたい
)
は
何事
(
なにごと
)
ぞと
思
(
おも
)
ふと、もう
默
(
だま
)
つては
居
(
を
)
られぬ、
元
(
もと
)
より
無益
(
むえき
)
の
業
(
わざ
)
ではあるが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
耳へ口を寄せて、
躍起
(
やつき
)
になる彼女の声は、だんだんかすれて行くばかりだつた。
双面神
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
後家のお角は
躍起
(
やつき
)
となつて、いくら金貸が商賣でも、二千兩といふ大金は今日中には
纒
(
まと
)
まらない、今日中に二千兩の金を大河内樣へ屆けなきや
銭形平次捕物控:162 娘と二千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
と
細
(
こまか
)
に手先を
顫
(
ふる
)
はせながら
躍起
(
やつき
)
となツて叫ぶ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
良助は
躍起
(
やつき
)
となつてはね返すのです。此處まで頭を働かせるのは、よく/\追ひ詰められて必死の智慧を絞つたのでせう。
銭形平次捕物控:205 権三は泣く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
孝吉の生意氣なのが癪に障つた樣子で、喜三郎大人氣なくも
躍起
(
やつき
)
となつてしまつたのです。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラツ八は
躍起
(
やつき
)
となつて抗辯しました。これがまる二日考へ拔いた智惠だつたのです。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
躍起
(
やつき
)
となつて抗議したのはお夢自身でした。平次はそれに取り合はずに
銭形平次捕物控:213 一と目千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
勝藏は
躍起
(
やつき
)
になつて養母の言葉を嘘にし度い樣子す。
銭形平次捕物控:257 凧糸の謎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
錢形平次は日頃にもなく
躍起
(
やつき
)
となるのです。
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
番頭の源介は
躍起
(
やつき
)
となつて手を振るのです。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三十間堀の猪之助は
躍起
(
やつき
)
となりました。
銭形平次捕物控:260 女臼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は
躍起
(
やつき
)
となるのです。
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“躍起”の意味
《名詞》
躍起(やっき)
(多く「躍起となる」「躍起になる」の形で)焦ってむきになること。またむきになって非常に熱中すること。熱心にやること。
(context、dated)おどりたつこと。
(出典:Wiktionary)
躍
常用漢字
中学
部首:⾜
21画
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
“躍起”で始まる語句
躍起組