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蹄
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ひずめ
ふりがな文庫
“
蹄
(
ひずめ
)” の例文
四つの
蹄
(
ひずめ
)
を火と熱せさせるこの言葉は、ラ・フォンテーヌの次のみごとな詩句を全部一つのいかめしい擬声語につづめたものである。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
馬はその言葉がわかったように、ひひんと一声高くいなないて、しゃんしゃんぱかぱかと、鈴の
音
(
ね
)
も
蹄
(
ひずめ
)
の音も勇しく、足を早めに歩き出しました。
天下一の馬
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
すっかり鷹匠の支度になって、藤波とふたりで代地の入り口に控えているところへ、小村井のほうから
蹄
(
ひずめ
)
の音がきこえ
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
われ、
大
(
おおい
)
に驚きて云いけるは、「如何ぞ、「るしへる」なる事あらん。見れば、
容体
(
ようだい
)
も人に異らず。
蝙蝠
(
かわほり
)
の翼、山羊の
蹄
(
ひずめ
)
、
蛇
(
くちなわ
)
の
鱗
(
うろこ
)
は如何にしたる」と。
るしへる
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
昨日の蹄鉄打換えの際、中隊長殿、
小鳩号
(
ゴープチノ
)
の
蹄
(
ひずめ
)
を傷つけました。軍医補が醋酸を加えた粘土をつけてやりました。目下列外へ出して手綱を曳いてやっております。
接吻
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
霰
(
あられ
)
……北国に住み慣れた人は誰でも、この
小賢
(
こざ
)
かしい冬の先駆の
蹄
(
ひずめ
)
の音の淋しさを知っていよう。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
後ろへ、踏ん張った後脚の
蹄
(
ひずめ
)
が、土中深くめり込まる。
越後の闘牛
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
人間とも
猿
(
さる
)
ともつかない
顔付
(
かおつき
)
をし、体のわりには妙にひょろ長い手足の先に、
山羊
(
やぎ
)
のような
蹄
(
ひずめ
)
が生えていて、まっ黒な
一重
(
ひとえ
)
の短い
胴着
(
どうぎ
)
の
裾
(
すそ
)
から、小さな
尻尾
(
しっぽ
)
がのぞいていました。
天下一の馬
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
むかし、ひどい怪我をしたのらしく、右の後脚がうんと
外方
(
そと
)
へねじれてしまい、ほかの三本の肢より二寸ばかりみじかい。肢をピョンといちど外へ
蹴
(
け
)
だしてから、探るような恰好で
蹄
(
ひずめ
)
を地面におろす。
キャラコさん:10 馬と老人
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
煙は大きな馬の
蹄
(
ひずめ
)
の形となって、空高く消えてゆきました。
手品師
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
“蹄”の解説
蹄(ひづめ、en: hoof, 複数形: hooves)は、哺乳動物が四肢端に持つ角質の器官。爪の一種である。
(出典:Wikipedia)
蹄
漢検準1級
部首:⾜
16画
“蹄”を含む語句
蹄鉄
馬蹄
係蹄
蹄音
馬蹄形
蹄鉄形
羊蹄
後方羊蹄
碧蹄館
鉄蹄
蹄係
馬蹄型
蹄鉄屋
毀蹄
馬蹄銀
飛塵馬蹄
軌条蹄鉄
馬蹄喊声
馬蹄螺
蹄血斑
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