踏込ふんご)” の例文
剣術つかいの屋敷へ踏込ふんごみ三四人の人殺しが出来る仕事かえ、さアいよ/\申上げねえか、旦那に申上げて少し叩いて見ようか
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それからお八重と二人家へ帰ると、父はもう鉈鎌を研ぎ上げたと見えて、薄暗い炉端に一人踏込ふんごんで、莨を吹かしてゐる。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
細い路ですからね、わたくしも路で無いところへ踏込ふんごむかも知れませんが、転びさへしなければ草や樹で擦りむく位ですから驚くことは有りません。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
けれども化物屋敷はこれだと云われた時には、うんそうかと云って、少しも躊躇ちゅうちょなく足を踏込ふんごんだ。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
管八 踏込ふんごんで引摺出ひきずりだせ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『そだつてお前、過般こねえだも下田の千太おやぢどこで、巡査に踏込ふんごまれて四人許よつたりばか捕縛おせえられた風だし、俺アほん心配しんぺえで……』
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
唇をふるわし、踏込ふんごもうかと思ったが、いや/\二人枕を並べて居る処へ踏込まなければ遣り損うと思いましたから、尚おそっと窓の下に茫然ぼんやり立って居ると
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
もうここをのぼりさえすれば好いのです。細い路ですからね、わたくしも路でないところへ踏込ふんごむかも知れませんが、転びさえしなければ草や樹で擦りむく位ですから驚くことはありません。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
亥「えゝお役人様、蟠龍軒の屋敷へ踏込ふんごんで四五人の者を殺したのはわっちです、うぞ私を縛っておくんなせえ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
氏郷がわびの趣味を解して油筒を花器に使うまで踏込ふんごんで居たのは利休の教を受けた故ばかりではあるまい、たしか料簡りょうけんの据え処を合点して何にも徹底することの出来る人だったからであろう。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
価値ねうちに構わず二百両でも三百両でも金子をほうり出して其の刀を取上げてしまう、跡へ若旦那とお嬢さんが踏込ふんごんでくという仇討かたきうちののっけの案内がお前だよ
表に待たして置いた罪人の内七八人の逸雄はやりお踏込ふんごんでまいりまして、最早もはや平林を刺殺さしころしてしまいました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
亭主は驚きまして、すぐに是を開いて読んで見ると、富五郎の白状にって夫の敵は一角と定まり、女ながらも富五郎は容易たやすく仕止めたから、直に一角の隠れ家交遊庵へ踏込ふんごんで
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
安「幾ら理不尽でも白状せぬのに踏込ふんごんでどうこうという訳にはいかぬ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
踏込ふんごみさまズーンと肩口から乳の下へ斬下げる。