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足代
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あししろ
ふりがな文庫
“
足代
(
あししろ
)” の例文
そう言えば、山田寺は、
役君小角
(
えのきみおづぬ
)
が、山林仏教を
創
(
はじ
)
める最初の
足代
(
あししろ
)
になった処だと言う伝えが、吉野や、葛城の
山伏行人
(
やまぶしぎょうにん
)
の間に行われていた。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
見るに
折節
(
をりふし
)
土藏
(
どざう
)
の
普請
(
ふしん
)
にて
足代
(
あししろ
)
の掛り居たれば
是
(
これ
)
僥倖
(
さいはひ
)
と其足代より
登
(
のぼ
)
りしが
流石
(
さすが
)
我ながらに
怖
(
おそ
)
ろしく
戰々
(
わな/\
)
慄々
(
ふるへる
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
氷屋の並びに表通から裏へ突抜けた薬屋の蔵の
背
(
うしろ
)
があって、壁を塗かえるので
足代
(
あししろ
)
が組んである、この前に五六人、女まじり、月を向うの
仕舞屋
(
しもたや
)
の屋根に眺めて、いずれも
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
上と下とて遥かに呼び合っていたが、何を云うにも
屏風
(
びょうぶ
)
のような
峭立
(
きったて
)
の
懸崖
(
けんがい
)
幾丈
(
いくじょう
)
、下では
徒爾
(
いたずら
)
に
瞰上
(
みあ
)
げるばかりで、
攀登
(
よじのぼ
)
るべき
足代
(
あししろ
)
も無いには困った。
其中
(
そのうち
)
に、上では気が
注
(
つ
)
いたらしい。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其大飛躍に
足代
(
あししろ
)
となるものは喜悦なり
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
さう言へば、山田寺は、
役
(
え
)
ノ
君
(
きみ
)
「
小角
(
をづぬ
)
」が山林仏教を創める最初の
足代
(
あししろ
)
になつた処だと言ふ伝へが、吉野や、葛城の
修験
(
しゆげん
)
の間にも言はれてゐた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“足代”で始まる語句
足代場
足代板
足代権太夫弘訓