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豊太閤
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ほうたいこう
ふりがな文庫
“
豊太閤
(
ほうたいこう
)” の例文
清吉さんがお勤めのお店にはご身代にも替えがたい品で、昔
豊太閤
(
ほうたいこう
)
様から拝領しなましたとかいう唐来の香箱なのでござります。
右門捕物帖:09 達磨を好く遊女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
歴山
(
アレキサンダー
)
王、ナポレオンの功業を察し、ニウトン、ワット、アダム・スミスの学識を想像すれば、海外に
豊太閤
(
ほうたいこう
)
なきに非ず、
物徂徠
(
ぶつそらい
)
も誠に東海の一小先生のみ。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
名物ものと言っても、それは祖先の
誰
(
たれ
)
某公が朝鮮役の功労で
豊太閤
(
ほうたいこう
)
から貰ったという由緒付きのもの。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
豊太閤
(
ほうたいこう
)
が
朝鮮
(
ちょうせん
)
を攻めてから、朝鮮と日本との間には往来が全く絶えていたのに、
宗対馬守義智
(
そうつしまのかみよしとし
)
が
徳川
(
とくがわ
)
家の
旨
(
むね
)
を
承
(
う
)
けて
肝
(
きも
)
いりをして、
慶長
(
けいちょう
)
九年の
暮
(
く
)
れに、
松雲孫
(
しょううんそん
)
、
文※
(
ぶんいく
)
佐橋甚五郎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
と云うのも、余人は知らず、「大阪生れ」と云うことに誇を抱いている幸子は、幼少の頃から
豊太閤
(
ほうたいこう
)
と
淀君
(
よどぎみ
)
が好きなので、関ヶ原の戦には興味が持てなかったせいでもあった。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
諸君は
今日
(
こんにち
)
のようなグラグラ政府には飽きられただろうと思う、そこでビスマークとカブールとグラッドストンと
豊太閤
(
ほうたいこう
)
みたような人間をつきまぜて
一
(
ひとつ
)
鋼鉄のような政府を
形
(
つく
)
り
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
自己のうちへ沈むものは飾りを示すべき相手をもたないから、飾らないのである。
豊太閤
(
ほうたいこう
)
は、自己を朝鮮にまでも主張する性情に基づいて、桃山時代の
豪華燦爛
(
ごうかさんらん
)
たる文化を
致
(
いた
)
した。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
豊太閤
(
ほうたいこう
)
の遺徳を慕うあの京大坂の大町人らが徳川幕府打倒の運動に賛意を表し、
莫大
(
ばくだい
)
な戦費を支出して、新政府を助けていると聞いては、それを理解するだけの若さをも持っていた。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
生れおちた時から壮年期はいうまでもなく、
豊太閤
(
ほうたいこう
)
となってからでも、
聚楽
(
じゅらく
)
桃山の
絢爛
(
けんらん
)
や
豪塁
(
ごうるい
)
にかこまれても、彼のまわりには、いつも庶民のにおいが
盈
(
み
)
ちていた。かれは衆愚凡俗をも愛した。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これは以前からわたしの持論である。ヨウさんは日々職務の労苦を慰める娯楽としては眼に
看
(
み
)
る書画の鑑賞よりも耳に聞く音楽が
遥
(
はるか
)
に簡易である。
豊太閤
(
ほうたいこう
)
は茶を立てたが茶よりも
浄瑠璃
(
じょうるり
)
がよい。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
豊
常用漢字
小5
部首:⾖
13画
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
閤
漢検準1級
部首:⾨
14画
“豊太”で始まる語句
豊太
豊太郎