“物徂徠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶつそらい90.0%
ぶっそらい10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本人にしましても、大体はそうでありますが、それでも儒者中で物徂徠ぶつそらい(荻生徂徠)の如きは、やはり優美性が十分あります。
義雄が初めて面會した時、奧から出して來て見せた物徂徠ぶつそらいの掛け物で、この支那崇拜家が例の變挺へんてこ宇畫じくわくをひねつてあるのも、一方の壁に釣してある。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
じくは底光りのある古錦襴こきんらんに、装幀そうてい工夫くふうめた物徂徠ぶっそらい大幅たいふくである。絹地ではないが、多少の時代がついているから、字の巧拙に論なく、紙の色が周囲のきれ地とよく調和して見える。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)