諸所しょしょ)” の例文
そうして一七〇五年にその機関がうまく出来上ったので、その後諸所しょしょの鉱山でそれが使われることとなったのでした。
ジェームズ・ワット (新字新仮名) / 石原純(著)
そして、諸所しょしょ方々ほうぼうみずれてしまって、井戸いどみずまでがすくなくなるのでありました。
神は弱いものを助けた (新字新仮名) / 小川未明(著)
おんなじ様に、越前国丹生郡天津村えちぜんのくににゅうぐんあまつむら風巻かざまきという処に善照寺ぜんしょうじという寺があって此処ここへある時村のものが、むじな生取いけどって来て殺したそうだが、丁度ちょうどその日から、寺の諸所しょしょへ、火が燃え上るので
一寸怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから蒸気機関を据えつけて、汽車や汽船が動き出すようになると、諸所しょしょの交通もそれまでとは比べられないほど便利になり、これも社会の有様を変えてゆきました。
ジェームズ・ワット (新字新仮名) / 石原純(著)
若者わかものは、ちいさいときから、両親りょうしんのもとをはなれました。そして諸所しょしょながあるいていろいろな生活せいかつおくっていました。もはや、幾年いくねん自分じぶんまれた故郷こきょうへはかえりませんでした。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たちまちあらゆる方面に利用せられて、諸所しょしょに大きな工場が建てられるようにもなりました。
ジェームズ・ワット (新字新仮名) / 石原純(著)
彼の科学上の偉大な仕事に対しては、諸所しょしょの学会から表彰を受けましたが、特に一九〇八年にはその放射能に関する研究に対してノーベル化学賞が授けられ、学界最高の栄誉をにないました。
ロード・ラザフォード (新字新仮名) / 石原純(著)