談義だんぎ)” の例文
「——世の中——と来たぜ。お前のお談義だんぎも、だんだんこうを経て、近頃は少し怖くなったよ」
この一喝いっかつで、兄弟は立別れ、やがて半ときもお談義だんぎを喰う。母の文子が来てびる。おまえのしつけが悪いからだと母までも叱言を聞く。幼いふさ子までが一緒に泣いてあやまりぬく。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またお談義だんぎ! 何かというと武士、刀の手前——どうも当り矢のお艶も、おかげさまでこんなかたッくるしい言葉をおぼえましたけれど、あたしはそんなえらそうなことを言って
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
其日そのひにちものおほせられず、一にちおいてよりははしおろしに、此家このやしな無代たゞでは出來できぬ、しゆうものとて粗末そまつおもふたらばちあたるぞえとれの談義だんぎくるひとごとげられてわかこゝろにははづかしく
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)