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親公
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おやご
心當に助十樣と
御尋ね申せしと
始終りを物語りけるに兩人は思はず涙を流し
偖々未だ年も行ぬ身を以て百餘里の
道を
下り
親公の
骨を
と云れて
最ど
迷惑ながら
否とも云ねば部屋へ行き
今朝店へ一
個の
醫師の來たりしことよりして
親公のいかりに詮方なく向ふを
斷り歸へりしまで
一伍一什をはなしけるにきく長三郎は
宛然に
髮揷の花を
欲いと云るゝ
趣き御
道理千萬
併此金は
去冬夜廻りの
節我等拾ひ
町内より御訴へ申上置し所
落主無きゆゑ今日我等へ下されしなれば
親公の爲と有ば
進ぜ申べし町所家主名前は何と云るゝと
聞ば彼の者然ればなり町所名前などを