親公おやご)” の例文
心當こゝろあてに助十樣と御尋おたづね申せしと始終はじめをはりを物語りけるに兩人は思はず涙を流し偖々さて/\いまだ年も行ぬ身を以て百餘里のみちくだ親公おやごほね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と云れていと迷惑めいわくながらいやとも云ねば部屋へ行き今朝こんてうみせへ一にん醫師いしやの來たりしことよりして親公おやごのいかりに詮方なく向ふをことわり歸へりしまで一伍一什いちぶしじふをはなしけるにきく長三郎は宛然さながら髮揷かざしの花を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ほしいと云るゝおもむき御道理もつとも千萬しかし此金は去冬きよふゆ夜廻りのせつ我等拾ひ町内ちやうないより御訴へ申上置し所落主おとしぬしきゆゑ今日我等へ下されしなれば親公おやごの爲と有ばしんぜ申べし町所家主名前は何と云るゝときけば彼の者然ればなり町所名前などを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)