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さめぎわ
ふりがな文庫
“
覚際
(
さめぎわ
)” の例文
どうです、心得ているから
可
(
い
)
いようなものの、それでいながら変に
凄
(
すご
)
い。気の弱い方が、
転寝
(
うたたね
)
からふっと
覚際
(
さめぎわ
)
に、ひょっと一目見たら、
吃驚
(
びっくり
)
しますぜ。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
又は露多き
苔道
(
こけみち
)
をあゆむに
山蛭
(
やまびる
)
ひいやりと
襟
(
えり
)
に
落
(
おつ
)
るなど怪しき夢
計
(
ばかり
)
見て
覚際
(
さめぎわ
)
胸あしく、日の光さえ
此頃
(
このごろ
)
は薄うなったかと疑うまで天地を我につれなき者の
様
(
よう
)
恨む
珠運
(
しゅうん
)
、旅路にかりそめの
長居
(
ながい
)
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
まだ顔を見せないで、打向った青行燈の
抽斗
(
ひきだし
)
を抜くと、そこに小道具の支度があった……
白粉刷毛
(
おしろいばけ
)
の、夢の
覚際
(
さめぎわ
)
の
合歓
(
ねむ
)
の花、ほんのりとあるのを取って、
媚
(
なまめ
)
かしく化粧をし出す。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
覚際
(
さめぎわ
)
か、
蒼白
(
あおじろ
)
い顔をして、つかつかと出て来たが、御飯に添えて小皿の
小肴
(
こざかな
)
を、(このあたりの習慣である。)手に載せて箸をつけていた、雪代夫人を
視
(
み
)
ると、どしんと坐って
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
覚際
(
さめぎわ
)
にフト刺戟された想像に
留
(
とど
)
まったのであるが、しかしそれは不幸にも事実であった。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
夢の
覚際
(
さめぎわ
)
かと見えたのである。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
覚
常用漢字
小4
部首:⾒
12画
際
常用漢字
小5
部首:⾩
14画
“覚”で始まる語句
覚
覚束
覚悟
覚醒
覚書
覚明
覚期
覚束無
覚猷
覚快