苗床なへどこ)” の例文
今度こんどふたつのさけごゑがして、また硝子ガラスのミリ/\とれるおとがしました。『胡瓜きうり苗床なへどこいくつあるんだらう!』とあいちやんはおもひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
それは緑色の縞瑪瑙しまめなうの切断面である。それは多分、杉か檜か何かの苗床なへどこであるからであらう。だがそんなことはどうでもいい。
と云ふよりもむしろ人生は芸術のに満ちた苗床なへどこなんだ。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
なんにもつかまらなかつたがちひさなさけごゑ地響ぢひゞき硝子ガラスこわれるおととをきました、其物音そのものおとあいちやんは、うさぎ屹度きつと胡瓜きうり苗床なへどこなかへでもんだにちがひないとおもひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)