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苗束
読み方 | 割合 |
なえたば | 66.7% |
なへたば | 33.3% |
そして、
苗束を持って、四、五本ずつ田へ植え込んでゆきながら
苗代ののこりくづして
苗束をつくり急げり日の暮れぬとに
「さうら
此れ
掛けて、
此れが
晩稻の
花だ」
兼博勞は
手にした
小麥粉を
悉く
掛けて
畢つた。
苗束は
少し
白く
成つた。
「そんだつて
酒つちや
人の
口さ
入える
樣に
出來てんだから、それ
證據にや
俺らが
口さ
入えりやすぐ
利くから
見ろえ」
兼博勞はいつた。
亭主は
又苗束へ
香煎を
少し
振り
掛けた。