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腋下
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えきか
ふりがな文庫
“
腋下
(
えきか
)” の例文
ヴァイオリンを温かに右の
腋下
(
えきか
)
に
護
(
まも
)
りたる演奏者は、ぐるりと
戸側
(
とぎわ
)
に
体
(
たい
)
を
回
(
めぐ
)
らして、
薄紅葉
(
うすもみじ
)
を点じたる
裾模様
(
すそもよう
)
を台上に動かして来る。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なお妾と互い違いに
臥
(
ふ
)
して妾の
両足
(
りょうそく
)
をば自分の両
腋下
(
えきか
)
に
夾
(
はさ
)
み、
如何
(
いか
)
なる
寒気
(
かんき
)
もこの
隙
(
すき
)
に入ることなからしめたる、その真心の有りがたさ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
絶命してから、まだ一時間と経っていないことは、屍体の
腋下
(
えきか
)
にのこる
生
(
な
)
ま温い体温や、帆村の参考談から、証明された。
麻雀殺人事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
直径百四十尺、深さ三十五尺のグロテスクな大きな穴で、夏も氷が張りつめ、涼風が
腋下
(
えきか
)
を
掠
(
かす
)
める。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
あらけなく
掻
(
かき
)
あくれば、綾子は顔を
赧
(
あか
)
めつつ、
悪汗
(
おかん
)
津々
(
しんしん
)
腋下
(
えきか
)
に
湧
(
わ
)
きて、あれよあれよと
悶
(
もだ
)
えたまう。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
何だか不安で、自分の
腋下
(
えきか
)
に汗を掻くやうな気持だつた。そして
身体
(
からだ
)
も不安定だつた。
私の社交ダンス
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
涼風
腋下
(
えきか
)
の快感を覚えることであろう。
随筆銭形平次:17 捕物小説というもの
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
舌上
(
ぜつじょう
)
に
竜泉
(
りゅうせん
)
なく、
腋下
(
えきか
)
に
清風
(
せいふう
)
を
生
(
しょう
)
ぜざるも、
歯根
(
しこん
)
に
狂臭
(
きょうしゅう
)
あり、
筋頭
(
きんとう
)
に
瘋味
(
ふうみ
)
あるをいかんせん。いよいよ大変だ。ことによるともうすでに立派な患者になっているのではないかしらん。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
腋下
(
えきか
)
に
颯
(
さつ
)
と冷汗流れて、
襦袢
(
じゆばん
)
の
背
(
せな
)
はしとゞ濡れたり。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“腋下”の意味
《名詞》
わきのした。
(出典:Wiktionary)
腋
漢検1級
部首:⾁
12画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“腋”で始まる語句
腋
腋臭
腋毛
腋羽
腋挾
腋明
腋窩
腋腹
腋香
腋芽