脊高せいたか)” の例文
節子さんは娘時代には、一たん半なくては、長いそでがとれなかったという脊高せいたかのっぽ、浜子は十貫にはどうしてもならなかったかぼそい小さな体だった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
やまゆりのはなが、脊高せいたかく、みごとにひらきました。きんせんかや、けしのはなも、うつくしくいていました。
気にいらない鉛筆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
よだれを垂々たらたらと垂らしながら、しめた! とばかり、やにわに対手あいて玉将たいしょう引掴ひッつかむと、大きな口をへの字形じなりに結んで見ていたあかがおで、脊高せいたかの、胸の大きい禅門ぜんもんが、鉄梃かなてこのような親指で
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とくちゃんも、いえかってけていきました。二人ふたりは、子供こどもらに、られぬように、とうもろこしのはたけであうことにしました。脊高せいたかしげったとうもろこしのはたけには、うまおいが、いています。
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)