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聳動
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しようどう
ふりがな文庫
“
聳動
(
しようどう
)” の例文
なまじ金座などをうろついて、世間の耳目を
聳動
(
しようどう
)
させるより、外の方で動きの取れぬ證據を集め、一擧にして曲者を縛らうといふのでせう。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
僕は誰に対しても不正な事をしたことはない。又世間の耳目を
聳動
(
しようどう
)
して見ようなんぞとは思はない。恐怖や絶望のために、こんな決心をしたのではない。
不可説
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
微力其任に堪へずと雖も、当代の人目を
聳動
(
しようどう
)
したる雄篇
鉅作
(
くさく
)
は問ふを待たず、
治
(
あまね
)
く江湖に
散佚
(
さんいつ
)
せる
万顆
(
ばんくわ
)
の
零玉
(
れいぎよく
)
細珠
(
さいしゆ
)
を集め、一も
遺漏
(
ゐろう
)
無からんことを期せり。
「鏡花全集」目録開口
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
磐梯山
(
ばんだいざん
)
(
高
(
たか
)
さ
千八百十九米
(
せんはつぴやくじゆうくめーとる
)
)の
明治二十一年
(
めいじにじゆういちねん
)
六月十五日
(
ろくがつじゆうごにち
)
に
於
(
お
)
ける
大爆發
(
だいばくはつ
)
は、
當時
(
とうじ
)
天下
(
てんか
)
の
耳目
(
じもく
)
を
聳動
(
しようどう
)
せしめたものであつたが、クラカトアには
比較
(
ひかく
)
すべくもない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
窯業
(
えうげふ
)
の発達せしことは一たび伊万里の名声をあげしめたりき、豊太閤の「名護屋御滞陣」は、一時天下の耳目を
聳動
(
しようどう
)
したりといへども、単にこれをその他の盛衰に観るも
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
偶然
(
ぐうぜん
)
に
起
(
おこ
)
つた
彼
(
かれ
)
の
破廉耻
(
はれんち
)
な
行爲
(
かうゐ
)
が
俄
(
にはか
)
に
村落
(
むら
)
の
耳目
(
じもく
)
を
聳動
(
しようどう
)
しても、
兎
(
と
)
にも
角
(
かく
)
にも一
家
(
か
)
を
處理
(
しより
)
して
行
(
ゆ
)
かねばならぬ
凡
(
すべ
)
ての
者
(
もの
)
は、
彼等
(
かれら
)
に
共通
(
きようつう
)
な
聞
(
き
)
きたがり
知
(
し
)
りたがる
性情
(
せいじやう
)
に
驅
(
か
)
られつゝも
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
人の耳目を
聳動
(
しようどう
)
すれ共、何に故電信鐵道の無くては叶はぬぞ缺くべからざるものぞと云ふ處に目を注がず、猥りに外國の盛大を羨み、利害得失を論ぜず、家屋の構造より玩弄物に至る迄
遺訓
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
衆目衆耳の
聳動
(
しようどう
)
することなき事業にして、或は大に世界を震ふことあるなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
“聳動”の意味
《名詞》
驚かし動くこと。
(出典:Wiktionary)
聳
漢検1級
部首:⽿
17画
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
“聳”で始まる語句
聳
聳立
聳然
聳目
聳抜
聳発
聳聽