聞違きゝちが)” の例文
急ぎしゆゑ少しも早くと思ふねんより八ツを七ツと聞違きゝちがへて我をおこくれしならんまだか/\に夜は明まじさて蝋燭らふそくなくならばこまつたものと立止り灯影ほかげに中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それはおまへなにぞの聞違きゝちがへ、わたし毛頭すこしおぼえのことと、これが此人このひとの十八ばんとはてもさてもなさけなし。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
聞違きゝちがひだらうとつて大喧嘩おほげんくわつたのだが、おまへもしや其處そこくのではいか、そのやしきくのであらう、とはれて、なにわたしだとてきたいこといけれどかなければならないのさ
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)