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絶海
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ぜっかい
ふりがな文庫
“
絶海
(
ぜっかい
)” の例文
絶海
(
ぜっかい
)
の
孤島
(
ことう
)
に、自分ひとりがとりのこされている。このままでいれば、ひぼしになるか、病気になるかして、
白骨
(
はっこつ
)
と
化
(
か
)
してしまうであろう。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そのころの一里は後世の三十六町でなく、一里は六町単位であったから、文字どおり本土からは“千里
絶海
(
ぜっかい
)
”の
隔離
(
かくり
)
をおぼえさせられたことであろう。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
絶海
(
ぜっかい
)
の
孤島
(
ことう
)
に
絶望
(
ぜつぼう
)
の十ヵ月をけみして、しかもただの一度も悲しそうな顔もせず、一生けんめいに心をあわして働いてくれる。それはぼくらを信ずればこそだ。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
私はまず諸君にこの場所を
絶海
(
ぜっかい
)
の
孤島
(
ことう
)
だと思ってもらいたい。
偶然
(
ぐうぜん
)
にも諸君は時を同じゅうしてこの孤島に
漂流
(
ひょうりゅう
)
して来た。私もむろん諸君と同様、漂流者の一人である。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
はだかの十六人は、
絶海
(
ぜっかい
)
の
孤島
(
ことう
)
に、最初の夜を、ぐっすりねこんだ。
無人島に生きる十六人
(新字新仮名)
/
須川邦彦
(著)
▼ もっと見る
天子
(
てんし
)
さまは、
日
(
ひ
)
ごろから
忠義
(
ちゅうぎ
)
の
家来
(
けらい
)
でありましたから、そんなら
汝
(
なんじ
)
にその
不死
(
ふし
)
の
薬
(
くすり
)
を
取
(
と
)
りにゆくことを
命
(
めい
)
ずるから、
汝
(
なんじ
)
は
東
(
ひがし
)
の
方
(
ほう
)
の
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
って、
絶海
(
ぜっかい
)
の
孤島
(
ことう
)
にゆき、その
国
(
くに
)
の
北方
(
ほっぽう
)
にある
金峰仙
(
きんぷせん
)
に
登
(
のぼ
)
って
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつもマッチやライターが手近にある生活になれていたので、この
絶海
(
ぜっかい
)
の
孤島
(
ことう
)
に
漂着
(
ひょうちゃく
)
しても、そんなものすぐそばにあるようなさっかくをおこしたのだ。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
だがけっして
犬死
(
いぬじ
)
にでなかった、山田は数十年ののちに、その書きのこした手帳が、なんぴとかの手にはいるとは、
予期
(
よき
)
しなかったろうと思う、
絶海
(
ぜっかい
)
の
孤島
(
ことう
)
だ、だれがちょうぜんとして
夕陽
(
ゆうひ
)
の下に
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
折から私は、助手のオルガ姫をつれて、
絶海
(
ぜっかい
)
の
孤島
(
ことう
)
クロクロ島にいた。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
訪
(
と
)
う人もなき
絶海
(
ぜっかい
)
の
孤島
(
ことう
)
にちがいない。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
“絶海”の意味
《名詞》
遠く陸地から離れた海。遠海。
(出典:Wiktionary)
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“絶海”で始まる語句
絶海無人