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素氣
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そつけ
ふりがな文庫
“
素氣
(
そつけ
)” の例文
新字:
素気
つか/\と
行懸
(
ゆきか
)
けた
與吉
(
よきち
)
は、これを
聞
(
き
)
くと、あまり
自分
(
じぶん
)
の
素氣
(
そつけ
)
なかつたのに
氣
(
き
)
がついたか、
小戻
(
こもど
)
りして
眞顏
(
まがほ
)
で、
眼
(
め
)
を
一
(
ひと
)
ツ
瞬
(
しばだた
)
いて
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
皆川半之丞の浪宅へ、幾度か使をやりましたが、二晩稽古に來たつ切り、あとは顏を見せない——といふ
素氣
(
そつけ
)
ない挨拶です。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
驚いた老婆はさも
胡亂
(
うろん
)
臭さうに私を見詰めてゐたが、此頃こちらでは一泊以上の滯在はお斷りすることになつてゐるからといふ
素氣
(
そつけ
)
もない挨拶である。
比叡山
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
「うん」と
答
(
こた
)
へた
丈
(
だけ
)
であつたが、
其
(
その
)
樣子
(
やうす
)
は
素氣
(
そつけ
)
ないと
云
(
い
)
ふよりも、
寧
(
むし
)
ろ
湯上
(
ゆあが
)
りで、
精神
(
せいしん
)
が
弛緩
(
しくわん
)
した
氣味
(
きみ
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何だかけちくさくて、
素氣
(
そつけ
)
なくつて、よそ/\しいやうな氣がしますね。私は何かもう少しその挨拶に附け加へたいな。握手をしたら、例へて云へばね。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
イワン、デミトリチは
素氣
(
そつけ
)
なく
云
(
い
)
ふ。『
私
(
わたくし
)
に
管
(
かま
)
はんで
下
(
くだ
)
さい!』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
味
(
あぢ
)
も
素氣
(
そつけ
)
もないことを
云
(
い
)
ツて、二人は
又
(
また
)
黙
(
だま
)
ツて
歩
(
ほ
)
を
續
(
つづ
)
ける。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
このときも、彼は私の口にした
素氣
(
そつけ
)
ない返答には心を留めないで、彼特有のある
微笑
(
ほゝゑみ
)
を浮べて私を見た。而もそれは
滅多
(
めつた
)
にしか表はさないものであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
小柄で、色が淺黒くて、あまり良い男振りではありませんが、突き詰めた樣子や、一生懸命な眼の色に、何にか妥協の出來ない正直さを見ると、
素氣
(
そつけ
)
なく追ひ返しもなりません。
銭形平次捕物控:119 白紙の恐怖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかしこゝにゐる二人の人間は、それを缺いてゐる爲めに、一人はこの上もなく辛辣な性質となり、一人は情ない程味も
素氣
(
そつけ
)
もない性質となつてしまつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
氣
部首:⽓
10画
“素氣”で始まる語句
素氣無