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紛糾
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こぐらか
ふりがな文庫
“
紛糾
(
こぐらか
)” の例文
二人は病床の傍で、看護婦のいない折々に、
先刻
(
さっき
)
からお今のことで、一つ二つ言い争いをしたほど、心持が
紛糾
(
こぐらか
)
っているのであった。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
乃至
(
ないし
)
は
眞夜中
(
まよなか
)
に
馬
(
うま
)
の
鬣
(
たてがみ
)
を
紛糾
(
こぐらか
)
らせ、
又
(
また
)
は
懶惰女
(
ぶしゃうをんな
)
の
頭髮
(
かみのけ
)
を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に
縺
(
もつ
)
れさせて、
解
(
と
)
けたら
不幸
(
ふかう
)
の
前兆
(
ぜんてう
)
ぢゃ、なぞと
氣
(
き
)
を
揉
(
も
)
まするもマブが
惡戲
(
いたづら
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
一足
(
ひとあし
)
森
(
もり
)
に
入
(
はひ
)
れば
劇
(
はげ
)
しく
叩
(
たゝ
)
く
太鼓
(
たいこ
)
の
音
(
おと
)
が、その
急
(
いそ
)
いで
遠
(
とほ
)
くへ
響
(
ひゞ
)
き
去
(
さ
)
るのを
周圍
(
しうゐ
)
から
遮
(
さへぎ
)
り
止
(
と
)
めようとして
錯雜
(
さくざつ
)
して
茂
(
しげ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
幹
(
みき
)
や
小枝
(
こえだ
)
に
打當
(
ぶツつか
)
つて
紛糾
(
こぐらか
)
つて
居
(
ゐ
)
るやうに
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
夫婦間の感情は、糸が
縺
(
もつ
)
れたように
紛糾
(
こぐらか
)
っていた。お作はもう飽かれて棄てられるような気もした。新吉はお作がこのまま帰って来ないような気がした。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
妙に
紛糾
(
こぐらか
)
った親類筋をたどってみると、その家とお今の家との、遠縁続きになっていることや、その製糸工場の有望なことや、男が評判の
堅人
(
かたじん
)
だということなどが
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
手紙ではとても言い尽せない周囲の
紛糾
(
こぐらか
)
った事情や、自分の生活状態について
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
いろいろ
紛糾
(
こぐらか
)
っている家庭の不快さを紛らしに、ふいと少しばかりのマネーを懐にして、海辺へ出て行った留守のまに、子供の帽子などを懐にして、
宅
(
うち
)
を見舞ってくれる人などもあった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
紛糾
(
こぐらか
)
った事務に没頭した彼の忙しい心に、時々お今のことが浮んだ。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“紛糾”の意味
《名詞》
縺れて乱れること。
(出典:Wiktionary)
紛
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
糾
常用漢字
中学
部首:⽷
9画
“紛糾”で始まる語句
紛糾交錯
紛糾沙汰