糞汁ふんじふ)” の例文
こゝろみに思へ、糞汁ふんじふはいかむ、その心美なるにせよ、一見すれば嘔吐おうとを催す、よしや妻とするの実用に適するも、たれか忍びてこれを手にせむ。
醜婦を呵す (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いなごひるかへる蜥蜴とかげごどきは、もつとよろこびてしよくするものとす。す(おう)よ、ねがはくはせめて糞汁ふんじふすゝることをめよ。もしこれ味噌汁みそしる洒落しやれもちゐらるゝにいたらば、十萬石まんごくいねおそらく立處たちどころれむ。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)