精神病せいしんびょう)” の例文
我々われわれロシヤの地方団体ちほうだんたい医術いじゅつはどうであろうか、まず精神病せいしんびょういてうならば、現今げんこん病気びょうき類別法るいべつほう診断しんだん治療ちりょう方法ほうほうともみなこれを過去かこ精神病学せいしんびょうがく比較ひかくするならば
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
平生へいぜい多弁たべんの老人はかえって顔に不安ふあん沈鬱ちんうつのくもりを宿やどし、あいさつもものういさまである。その気違きちがいというはこの老人ろうじん前妻ぜんさいなのだ。長女おまさが十二のときにまったくの精神病せいしんびょうとなったのである。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
獄舎ろうやつながれるなどうことは良心りょうしんにさえやましいところいならばすこしも恐怖おそるるにらぬこと、こんなことをおそれるのは精神病せいしんびょう相違そういなきこと、と、かれみずかおもうてここにいたらぬのでもいが
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)